誰も教えてくれなかった万年筆(2/3)

2.ペン先の弾性(弾力性)を決定する3つの要素

前のページで、万年筆の「柔らかいペン先」と「硬いペン先」は、その弾性(弾力性)の違いによって生じることを書きました。では、ペン先の弾性(弾力性)の違いは、どのような要素によって生じるのでしょうか?

ペン先の弾性を決定する要素万年筆のペン先の弾性(弾力性)の違いは、

ペン先の弾性を決定する要素1.ペン先の角度: ペン先の角度は、角度が大きい(鈍角)より角度の小さい(鋭角)のほうが、より弾性(弾力性)が大きい。つまり、尖った形のペン先ほどよくしなる。

2.切割りの長さ: 切割りの長さ(ポイントからハート穴までの長さ)が短いものよりは、長いほうが弾性が大きい。つまり、割切りの長いペン先ほどよくしなる。

3.ペン先の丸みの3つの要素:  ペン先の丸みが小さい(Rの半径が小さい)ものよりは、丸みの大きい(Rの半径が大きい)ほうが弾性が大きい。つまり、平べったいペン先のほうがよくしなる。

※ペン先の板金の厚さの違いも大切な要素ですが、ここでは厚さは同じものとして考えます。ペン先の板金が薄いものほど、弾性を増し、よくしなります。

さて、ここで例題です。下のAとBの2つペン先を比べると、どちらが柔らかい(弾性が大きい)と思われますか?

ペン先の比較

答えはBです。BはAと比べて、ペン先の角度と丸みにはあまり顕著な違いを見つけることができませんが、切割りの長さを比較すると、BはAより長そうです。ですから、BのほうがAより、ペン先が弾性(弾力性)が大きく、柔らかいと考えられます。(次のページへ⇒

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