Seikatsu-sha's Pens


最近、<万年筆>というと、多くの方々が<趣味性の高いもの>として捉え、装飾品やコレクション・アイテムのひとつと考えられておられる傾向があるようです。この傾向が強くなればなるほど<万年筆>はもはや過去のものとしての色彩が濃くなっていくような気がしてなりません。

そこで、いまいちど<万年筆>の原点に立ち返り、万年筆の<機能>そのものに焦点をあてながら<万年筆の筆記具として有効性>を振り返っていただこうと考えました。<趣味>としての万年筆ではなく、<実用面>での万年筆を発見していただければ幸いです。

今回は万年筆の<軟らかいペン先と硬いペン先>についてお話します。

元来、万年筆は、ボールペンやペンシルと比較して、小さな筆圧で、紙にインクを塗布できるようになっています。ですから、万年筆は、他の筆記具より、<文字を書くスピードが速い>や長い時間文章を書いていても<手が疲れにくい>などと言われています。

言うまでもなく、<筆圧>は個人的に差異があり、またその筆圧も常に一定ではありません。そうした筆圧を緩衝し、常に一定した筆圧を紙に伝えていこうとする機能を万年筆は持っています。万年筆に筆圧を加えると、ペン先が弾力性をもってしなることがわかります。それぞれのペン先の<弾力性の違い>が、<硬いペン先と軟らかいペン先>をもたらします。
こうした万年筆のもつ<弾力性の違い>は、自動車に例えれば、車種によって<サスペンションの硬さ>が異なるのと似ています。この自動車の<サスペンション>にも似た機能が、万年筆の書き味に<
滑らかさ>をもたらすのです。その<弾力性>を決定する要素については、次ページにてご説明します。 

 
または